ハセガワ 1/48 F-4EJ 製作記 その15 6/28

　機体下部のマスキングが済んだので上面色を塗りました。
指定通り Mr.カラー　315番を塗ります。胴体と主翼のＬ字の部分は塗料のミストでザラザラになりやすいので少し薄めに希釈して塗り重ねます。吹き付けの方向を内から外へ吹き付けるようにしていけば、時間は掛かりますが綺麗に仕上げることが出来るはずです。

　
　希釈が薄めなのと、グレー系なのに意外と隠蔽力が弱いので日の丸の下地の白が透けて見えています。逆を言えば、全体に塗り重ねてこの部分の透けが無くなれば全体が均一に塗れていることになります。これを目安にさらに塗り重ねてゆきます。


　２日ほどかけて塗り重ねて透けも無くなり、全体がキチンと発色している状態になりました。基本塗装なので均一なベタ塗りです。抑揚感に欠けるというか、情報量が少ないと言うか面白みの無い仕上がりです。さて、スミイレを含めてここからどうやって情報量を増やしていきましょうか・・。

　と、思案している途中で驚愕の事実が判明しました。


　塗り終わった機体を見ながら、自衛隊機に詳しいお客さんと話していると、主翼の日の丸が小さくない？という話になりました。胴体より主翼の直径の方が大きいはずだそうですが、イヤイヤ、資料本に書いてある直径から計算しているので間違いはないはず・・。でも、上の写真からもわかるように下のＥＪ改の塗装図に近い気がします。主翼の日の丸の直径の数字がＥＪ改の物と同じになっています！！。

　認めたくないですが、資料本の数字が間違っています。それを基にしているので、せっかくマスキングで仕上げた日の丸も大きさが間違っています・・・マイン ゴット（空を見上げつつ）。
　いろいろ考えてマスキングしたのにムダになってしまいましたが、経験値は少し上がりました。同じようなマスキングが必要になった時に生かしたいものです。


　で、決定的なのがコレです。
古くなって変色した付属のデカールは使う気が無かったので見向きもしていませんでしたが、上から胴体、主翼上面、主翼下面の日の丸です。マスキングを引っぺがした日の丸と比べると大きさが全然違います。マスキングがほぼ成功して綺麗だったので余計に脱力します。
　さて、どうやってリカバリーしたものか・・・。

　主翼下面の日の丸は白縁が無いのでファインモールドのホワイトデカールに赤を塗装したものを使う予定でしたが、不測の事態で上面もデカール仕上げにします。
白縁用と赤の二重貼りにしますが、塗装したデカールが上手く円形に切り抜けません。デバイダーの先にカッターの刃（黒刃）を取り付け切り出そうとすると徐々に食い込んで上手くいきません。これで２回目も失敗。スーパーパンチコンパスは持っていないんだなッ これが・・。

　ファインの白デカールは初めて使うので、塗装したデカールのマークソフターの効き具合は未知数です。失敗しないためにも実験しておく必要があります。
　塗料のテスト用の飛行機に貼ってみます。サフやら塗料のテストで表面がザラザラになっていますがコレにマークソフターで密着できれば合格です。
　水に浸けて台紙から剥がした感触は塗装してあるのでチョット硬い印象ですが、薄さは上々で重ね貼りでの問題無さそうです。
右はクレオスのマークソフターを使って一晩放置したものです。全然密着しておらず、浮いたままで触ると取れてきます。　左はクレオスのアクリル薄め液を使って一晩放置したものです。デカールが軟化してデコボコに密着しています。触っても取れません。
　結論として、デカールは薄く、二重貼りをしても十分許容範囲内だと思います。又、塗装してあってもクレオスのアクリル薄め液を使えばスジボリに密着してくれるはずです。

　上手く円が切れないのは、台紙まで切ろうとして力を入れるのも原因でした。デカールが薄いのも判ったので、事前に切れ目を入れておいてから塗装してみます。上は塗装用、下は白縁用です。切れ目に塗料が滲みて取れなくなる事も考えられるので、切れ目に出来たメクレは押えて平に戻しておきます。
　さて、今度は成功するのでしょうか？。