タミヤ 1/35 Sd.Kfz.232 8輪重装甲車 製作記 その5 12/7
ヘアスプレーは、雑誌で使用している銘柄にこだわっても余り意味が無い様に思えたので、自宅に転がっていた使いかけのヘアスプレーを使用しています。
まずはコレを紙コップに出します。どれだけ使うのか判りませんので少し多めに出しておきました、エアブラシの5ccカップに真ん中より多目ですから4cc程度を移して吹いてみます。
一通り吹き終わった状態です。即乾性なのでツヤ有りクリアーでコートしてある車体と区別付きませんでした。ガス抜きをしていなかったので、吹き付け途中で一瞬詰まったようになってドバッと吹き出たりしましたが、とりあえず全面に均一になるように吹き付けて見ました。実際使ったのは2cc程度で、すぐに水で洗浄しておきました。
冬季迷彩のツヤ消しホワイトはタミヤの水性アクリルを使いました。コレを専用薄め液ではなく、水で2倍程度に薄めて、下地のジャーマングレーが薄っすら見える程度に吹き付けました。塗装の途中でデカールのマスキングをしていないのに気が付いて(アウ、アウ・・)、慌ててゴム系マスキングゾルでマスクしています。
車体は大体こんな感じで。
ミッチリ塗りつぶすと剥がれ難くなるらしいのでコノ程度から始めてみます。
タイヤはどうせ泥だらけにするので塗りません。ホイールも同様ですが、とりあえず保険ということで迷彩しておきました。
冬季迷彩を塗装して30分程度乾かしてから剥がしに入ります。早すぎると思いましたが、完全乾燥して剥がれなくなるのが怖かったのでビビッて早めに始めてしまいました。
塗装面はヘアスプレーが塗ってあるとは言え、持って触って程度では剥がれませんが、爪で引っかくと剥がれてくる程度の強度があります。
まず砲塔から剥がしてみます。チッピングと同じ要領で人が触る所、可動する所と角の部分を中心に水を染ましてから普通のナイロン筆でそっと擦ってみます。
最初はなかなか剥がれませんが、徐々に剥がれてきます。筆先と言うよりは、筆の腹を使って力を抜いて擦っています。水が浸透するある時点からはベロッと大きく剥がれてきますので注意が必要です。剥がれ方はかなり偶然の要素が大きくコントロールしにくいです。
コントロールし難い反面それがリアルな部分もあるので、小さい面積ずつ剥がす方が大きな失敗が無いと思います。一箇所を集中して作業せず、あちこちやりながら全体のバランスを取ってゆくのはチッピングと同じ要領です。
車体も剥がしてゆきます。実際には、剥がし作業は何日かに渡っていますがアクリル塗料が完全乾燥して剥がれないと言う事はありませんでした(ホッ、安心)。
慣れてくると剥がし方もある程度コントロールできるようになります。剥がす筆も丸筆(ナイロン 柔らかめ)、ドライブラシ用(ナイロン 固め)、竹串(先を削って尖らせてあります)を使い分けています。
エンジンルーム上面の擦れて剥げた所は、丸筆で優しく何回も撫ぜるように剥がしてゆきます。剥がれた塗料が粉状に水に混ざりますのでその都度ティッシュで吸い取るか、筆で拭き取っておきます。
エッジのはっきりしたハゲはドライブラシ用の硬めの筆で剥がしてました。
点々としたハゲは、ヘアスプレーがドバッと吹き出て厚く付いた部分で、ここが真っ先に剥がれます。最初はヤッチマッた状態ですが、全体に剥がしてゆくと、この様なイレギュラーも良いアクセントなので残してあります。
基本塗装のジャーマングレーの微妙な色ムラは全然判りません。スミいれもしてありましたがムダでした・・。また、明るめに調色したのがアダとなって擦れて剥げた部分は何かぼやけた印象になってしまいました。今からグレーを暗くする方法を思いつかないので冬季迷彩の白を強くするように修正してゆきます。
やってみると、なかなか楽しい作業です。飛行機にも使えそうな技法です。
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